テック経済マガジンサイト axion ベータ版をローンチ

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テック経済マガジンサイト "axion" のベータ版を公開しました。私は axion を、ユーザーが月額課金で最先端テクノロジー経済情報を簡易に手に入れられるサービスに育てます。アプリケーション、ビジネスの開発を加速するため開発者、経済ジャーナリスト、編集者を募集しています。

目次

​ 1.ベータ版の説明

​ 2.今後のコンテンツ開発

​ 3.今後の開発

​ 4.今後のビジネス開発

​ 5.人材募集

​ 6.最後に

1. ベータ版の説明

axionは「経済紙のNetflix」です。現代は情報の急増、SEOサイトによる検索クラック、フェイクニュースなど情報のミスマッチを生む要素にあふれています。ユーザーが自分が触れている情報の価値密度を向上させたいと考えたとき、相応のリテラシーと時間を要することになります。 これは多大なコストと言えます。

新聞、テレビ、雑誌などを提供するレガシーパブリッシャーは、古典的な情報生成機能しか持ちあわせていません。経済は技術指向で急激に変化しており、レガシーとその消費者は置いてけぼりを食っています。レガシーが生成した情報をシャッフルして配信するポータルサイト、キュレーションアプリのビジネスが成功していますが、情報の中身はシャッフルされただけに過ぎず、全く高質化されていません。またウェブメディアの大半はアンフェアなビジネス構造の餌食になり、低いコストで低い質のコンテンツを濫造するようになってしまいました。

このコンテクストの中で、我々はあなたが最も必要としている「高い価値密度」を提供すると決意しています。axion は推薦システムでパーソナライズされた内製ハイエンドコンテンツと外部調達コンテンツを提供します。axion はマルチフォーマットでコンテンツをユーザーに提供します。ユーザーは文脈に応じてテキスト、オーディオブック、ビデオを選択できます。 axion は、Web、iOS、および Android にわたるマルチプラットフォームでのアプリケーション開発を想定します。

顧客は購読(サブスクライブ)により axion に定期的に購読料を支払います。購読料支払いがサービスへの満足を裏付けるため、広告モデルと異なり、ユーザーは axion のビジネスモデルの透明性を実感するはずです。我々にも支払われる購読料に応えたいいコンテンツとサービスを作る誘因が生まれています。購読者以外にも無料コンテンツにアクセスすることができます(当面はすべて無料です)。

1.1 テクノロジー経済, アジア

コンテンツが扱うのは、テクノロジーと経済が交差する点に集中していきます。この領域は、主に人文・社会科学系の人材で構成される既存メディアがうまく価値を提供できていない分野です。この領域の情報の欠如はユーザーであるビジネスパーソン、特に日本語という言語ハンデを抱える日本人ビジネスパーソンにとっては大きく響いています。”日本株式会社”が経済の趨勢を読み違い正しい判断をできなかったと僕は考えていますが、流通している情報がそこに大きく影響をしているのは火を見るよりも明らかです。

axion が扱う地域は主にアジアです。アジア経済の台頭は指摘するに及びません。特に中国で開発された先進的なテック経済モデルは他のアジア諸国に浸透すると予測されます。中国はモバイルペイメントと電子商取引が劇的に浸透した、深くデジタル化された経済です。 中国のモデルはASEAN諸国とインドに移植されています。これらの2つの地域もまた高度なテック経済に変貌するでしょう。アジアにおける技術経済の分析と予測を包括的に扱うハイエンドの情報プールは存在しません。アジアにおけるテクノロジー経済の勃興と変化を正確に捉える情報ソースが必要なのは確かです。

僕の最初の職歴はインドネシアでの政治経済記者として始まりました。5年に及ぶ滞在のうちにインドネシアの社会、文化、経済の基礎的な要因を熟知し、インドネシア語と英語を操り、外国人ジャーナリストだけでなく、外国人ビジネスマンのなかでも群を抜く事情通なることができました。2014年の大統領選挙ではゲーム理論を応用した情勢分析と独自の調査、そして経済学のバックグラウンドを活かした定量的な分析などを通じて、正確な情勢予測を私の読者の方に届けることができました。私の業績はジャーナリストにとどまりませんでしたが、ジャーナリストととしても「石油マフィア」と呼ばれる中央政府予算の2割超に関連する大規模な汚職疑惑を初めて告発する、大スクープを出しました(このスクープの後、数カ月後に私は同国を去ることを決意しました。そういう状況だったと言えばいいでしょうか)。

当時私の印象に残ったことがありました。それはアジアという枠組みのなかで明快な政治経済の分析情報を提供する媒体が存在しないことでした。最上位ランクの国際メディアでもインドネシアに関する報道だと、事実の誤認や、背景事情に精通していないことが明らかな論理構成が見て取れました。彼らはシンガポールに小さな支部があるか、契約記者を置いているだけだったのです。確かにシンガポールではたくさんお金を払えば投資家向けの粒度の高い情報を得ることができますが、それでも細部は正確性が欠けているようでした。なぜなら、シンガポールを除いた東南アジアやインドなどの地域はとても不確実性が濃いのです。政府統計やリサーチ会社やコンサル会社のサーベイ、調査の内容があてになりませんし、重要な情報や不文律のようなものは表には出てきません(政府統計の誤りが表面化した日本も似たようなものですね)。先に話したように、テック経済が勃興している中では、アジア地域は内外のビジネスパーソンにとって極めて視界不良だと感じられます。僕はここに潜在的な大きな需要を感じています。

したがって axion はアジアの経済情報ネットワークになることを目指します。axion はアジアから次世代の新しい経済が生まれてくることを積極的に目指しています。同時に北東アジアで言語障壁とかつての栄光に囚われて身動きが効かない日本、その日本の枠組みの中で苦闘しているビジネスパーソンの方々を、世界経済の中心であるアジアの世界に連れて行くことも目標に据えています。

2. 今後のコンテンツ開発

3つの重要なポイントがあります。

2.1 テクノロジー×経済

1つめは「テクノロジー×経済」です。我々は経済学とテクノロジーの融合に力を注ぎます。テクノロジー企業はオークション、ダイナミックプライシング、マッチングアルゴリズム、因果推論など経済学の知見を積極的に取り入れています。CSと経済学にはマーケットデザインやアルゴリズム的ゲーム理論のように明らかに相思相愛が見て取れる領域があります。この領域は切り開かれている未来そのものなのです。この知識はビジネススクール卒業者が振りかざす学部2年生レベルのミクロ経済学の知識とはその有用性に大きな差があります。

暗号通貨、ブロックチェーンで構成するクリプトエコノミクスはその最たる実験の場である。一時のブームは終わったものの、CSや経済学の一部の人々は既存の貨幣、経済秩序が「とりあえず」のものだと気づいた。僕たちはもっといい経済のなかで暮らしていけるかもしれません。

機械学習が経済に大きな影響を与える可能性があることは、すでに長年議論がされています。ジョージ・メイソン大学の経済学教授、タイラー・コーエンはかつて発達したコンピューティングの社会適用で、コンピュータをうまく利用できる人々とそうでない人々の間に未曾有の格差が生まれると予測しました。シリコンバレーの楽観主義者は人間はやがて仕事を機会に委託し、ベーシックインカムで生活するようになると考えています。

「エージェントが暗号通貨を使い仮想経済活動を行う」という実験が可能かもしれません。リアルタイムストラテジーゲームであるStarcraftで、DeepMindは人間を打ちのめしました。狭められた条件のなかで適切な要件とインセンティブを設定すれば、エージェントたちによる仮想経済を試験することができるのではないでしょうか。金融市場の大半の取引はすでにアルゴリズミックにされています。アルゴリズムはしばしば人間より賢いのです。

もちろんテクノロジーはCSに限りません。近年はバイオに注目が集まっています。axion は経済に大きなインパクトを与えそうなテクノロジーすべてに関心があるのです。

2.2 Freakonomics

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2つめはアジア版の「Freakonomics(ヤバい経済学)」を作ることです。ヤバい経済学は主に書籍としてよく知られています。その書籍では気鋭の若手経済学者(だんだん年をとってきましたが)が、経済学や統計学の手法を犯罪の統計から大相撲の試合結果まで、さまざまなものに応用して分析を試みるものです。

実際には書籍ではなくブログとポッドキャストがその活動の中心にあります。とてもカジュアルな書かれ方をしたブログとポッドキャストを追っていけば、経済学の基礎的な素養を身につけることができます。最近は映画にまでなってしまいました。

中国のモバイルペイメント、アリババの信用スコア「芝麻信用」、Sensetimeのチャイニーズパノプティコン、メッセージングアプリを利用した「手作りeコマース」などネタは豊富にあります。Facebookはその中期から中国のトレンドにまなざしを送り、テンセントの戦略を真似ることを繰り返してきました。世界で最も進化したユニークなテック経済が我々の目の前にあります。

2.3 アジアのテックサビーな The Economist

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3つ目は「アジアのテックサビー(現代テクノロジーに精通した)な The Economist」を作ることです。皆さんは The Economist をご存知でしょうか。経済メディアの最上位の位置づけの週刊誌です。大英帝国的な視点で、世界のニュースに英国人らしい皮肉に満ちた表現で装飾された情報が並んでいます。毎週土曜日に新刊がでるので、欧米の企業社会の経営層は The Economist を週末に読んで、その一週間の世界の出来事をなぞるわけです。

日本及びアジアには The Economist に匹敵するハイエンドの経済メディアが存在しません。日本では平社員から上位の役員までが同じ日本経済新聞や週刊ダイヤモンドを読んでいます。これらの媒体では字はどんどん大きくなり、費やされる労力が減り、出版不況や従業員の高齢化などを背景に、日に日に内容が現代から取り残されている印象です。

The Economist が完璧かというとそうとも言えません。ふたつの理由が思いつきます。ひとつはテックサビーではないことです。GoogleとFacebookのネット広告支配を扱う特集記事では、ほとんど「競争相手としての苦情」としか思えない内容を繰り返していました。もちろん、それでも日本の経済メディアと比べれば情報も早いし、着目点もエレガントだとは思いますが。もうひとつは彼らが特に大陸欧州とは距離をとる英国とアメリカに軸足をおいていることです。つまり、アジアには重要な拠点もなくあまり詳しくもないことです。

だからこそ、アジアのテックサビーな The Economistを目指す「愉しみ」があるのです。axion は多言語展開をしていきます(日本語でも引き続き楽しめます)。すでにベータ版にも英語の記事を混ぜておきました。将来的にはコンテンツの中心言語を英語にし、日本語、北京語、広東語、インドネシア語、タイ語などをローカライズ時の言語にしようと考えています。もちろん日本語でも英語と同じコンテンツを楽しむことができます。同時に我々はアジアの主要な都市に拠点を広げていきたいと考えています。我々はすべての人種を雇用する用意があり、意思疎通を円滑にするために近い将来には英語を社内言語にするでしょう。

3. 今後のサービス開発

MVPはGatsby, Contentful, Firebaseの静的サイトの構成です。アプリの実行時にAPIリクエストを行う SPA とは異なり、Gatsby はビルド時にローカルファイルからのデータの取得を含め、すべてのデータの取得を済ませてしまいます。この手段によりロード時間を短くすることに成功しています。詳しくは以下をどうぞ御覧ください。

しかし、今後はシングルページアプリケーション(SPA)へとサイトを変貌させないといけません。ログインしたユーザーに対し推薦システムでユーザーの嗜好に合うコンテンツ群を提示することを検討しているからです。

将来的にモバイルクライアントを開発することが目に見えているため、それに適合するMicroservicesアーキテクチャを採用します。そのためWebアプリケーション開発の現段階からフロントエンドのためのバックエンド(サーバ)であるBackends For Frontends(BFF)を構築します。BFFサーバを立てることで、さまざまな処理をBFFに移譲させることができ、バックエンドでセッションなどを管理する必要はなくなります。

バックエンドでは記事、画像、動画コンテンツ等の管理、推薦システム等を構築します。Contentfulにコンテンツ管理とデリバリの責務を与えているように、サードパーティAPIを組み合わせる形でバックエンドを構成することを厭いません。

BFFの導入により、フロントエンドとバックエンドの境界を設けてアーキテクチャのレイヤーを分割することで役割を明確にし、独立して開発を進めやすくなります。推薦システムの開発は独立したチームが必要な、技術とビジネスの両面において重要な機能です。モノリシックな開発に比べ速度感が劣る点もあるかもしれませんが、長期的にはこのアプローチの方が利得が大きいと想定しています。

4. 今後のビジネス開発

こちらのビジネスプランにもビジネス開発の一端が載っています。投資家向けのものには詳細がありますが、さすがに公開はできません。公開情報から推測することを推奨します。

英語版

https://drive.google.com/open?id=1njrKU_oRaCSc2sgj5w9XFkXmXfe9zWNa

日本語版

https://drive.google.com/open?id=1t-gHwMJnxYrybdq3pFeOJLETCUdgsboS

このビジネスではコンテンツと開発の二輪が重要です。いいコンテンツといいプロダクトでユーザー体験を向上させることが重要です。

僕は定額課金制コンテンツ・サービスの先行者であるNetflixやSpotifyのビジネス戦略を見本にしています。僕はユーザーが支払ったお金をコンテンツに再投資しビジネスプロセスへの第三者の関与を最小限に抑えるのです。コンテンツ投資はマーケティング投資を兼ねてしまう側面があり、コンテンツ投資の方がマーケティング投資に比べて長期的な効果を楽しめる側面があります。質の高いコンテンツを一定数以上集めることは定額課金制コンテンツ・サービスを成功させる重要な条件なのです。

コンテンツ製作に関しては外部からの調達と内製の双方の機能を持とうと考えています。日本の業界的な特徴を鑑みると、僕が高品質と考えるニュースを一定数購入することは難しいと考えています。それを調達するには我々自身で製作するしかありません。同時に自らすべてを製作するのは効率的ではありません。パートナシップやサードパーティ配信を拡充することを検討しています。

4.1 マーケティング

序盤戦は攻撃的なマーケティングを手控えます。プロダクトには受け止められるユーザー、体験の「器」のようなものが存在します。この「器」を超える量のトラフィックは短期的にはとてもいい気分にさせてくれますが、彼らが定着しないケースが多いです。それは相性が悪い人をマーケティングで連れてきたり、ユーザーの期待効用を満たせなかったりするなどの原因が想定されています。

基本的にはデータウェアハウスにデータを格納し、分析することが重要です。アドテク、CRMなどツール、手段への深い洞察が必要です。不確実性が濃い場合が多いときには確率的推論を用いて打ち手を細やかに変化させることも重要です。前職では米系デジタルマーケティングの日本版を立ち上げました。アメリカの最新事例やエコシステム形成する諸企業に触れ合う機会がありました。その経験を十二分に活かそうと思います。ただし、繰り返しますが、プロダクトの体験が一定基準を超えていなければ、マーケティングは水の泡となります。

4.2 経済学を活用した経営

僕は3点のビジネス運営における基本的な考え方を定めておきたいと考えています。これらは基本的に経済学の知見に拠るものです。

ひとつは定量的な分析。会社の経営については定量的な議論をその基底とします。企業経営の判断はしばしば感情や現状維持バイアスなど様々な認知バイアスに影響されてしまうことがあります。axion は定量的に実証された事実を信じ、勘はほとんど信じません。

2つ目は不確実性下の意思決定を磨き上げることです。ビジネスにおける競争は不確実性に満ちています。定量的な分析と静的な計画の実行で、目標を成し遂げられることは余りありません。「不確実な状況下での意思決定にはリスクが含まれるため、 現実システムの不確実性をモデル化し、 確率的変動要素を考慮した解法を見いだすことが求められます」。理論としてはこの通りですが、現実世界の不確実性はより不確実であり、得られない情報がごまんとあるものです。それでも僕は最適解の近似値を得る努力を怠りません。それからこの不確実性に対処するための諸々のテクニック(ゲーム理論、行動経済学、ベイズ推定等など)を利用していきます。

3つ目はマーケットデザインという視点です。よくできたアプリケーションをつくることは、そのアプリ固有のマーケットをデザインすることです。理論を補完するために工学的なアプローチを用いることをいといません。

4.3 資金調達

そろそろ最初の資金調達をしようと考えています。資金調達に関しては、交渉のコストが新興企業にとって高いことと、不確実性の濃いプレイヤーとの遭遇、タフな交渉が想定されていたこと、そしてある程度自己資金があるということで、引き伸ばしてきました。上記のようにNetflix、Spotifyの戦略を真似るのならば、利益の包括的な再投資により長期的な赤字を覚悟しなくてはいけません。調達の最初期から株を放出していると、この戦い方は叶わず、広告のような中小企業が手がけると労働集約的な傾向を帯びる事業の採用をしなくてはいけません。できるかぎり交渉材料を揃えた上で株式と現金を交換していかなければならないと判断しました。

スタートアップ開始から一年半程度、自己資金でいくつかのビジネスアイデアを試し、それを止めて今の形があります。通常のケースならば、シード、プレシリーズAの投資を燃やし、資金調達に費やせる株式を失っている状態になっているはずです。僕はその状態を回避していますし、会社自体存在していません。これは非常に大きいです。

昨年3月に暗号通貨関連のプロジェクトを停止してから僕はずっとボトルネックになり続けている開発能力に投資しています。ヘネパタ、パタヘネのCSの基礎から学んだ結果、プログラミングスクールを終えたRailsエンジニアを揃えていくという陥りがちな失敗を回避しています。いまではどのような開発者が必要かを理解しています。この開発以外の分野に関してはすべて経験があります。ボトルネックを解消さえすれば勝率の高いゲームが約束されているはずです。

資金調達の前に満たすべき条件があります。それは創業メンバーの確保です。適正な創業メンバーを揃えた場合、プロジェクトの先を見通すことができますし、投資家との交渉能力が高まります。仮にメンバーが集まらない場合は1人で資金調達をしようと思います。私の開発能力も向上しています。投入した時間が開発能力という報酬をもたらしつつあります。これにより開発者の獲得可能性も向上するはずです。

留意点が2点あります。1つは学生スタートアップのようにいたずらに人を増やさないことです。能力主義の筋肉質な集団を形成するのが僕の目標です。

もう1つが、1人で資金調達をしている場合に限り投資家との交渉が著しく不調ならば、サラリーマンに戻る方が利得が大きいと判断すればそうします。僕はこれまでさまざまな状況に直面してきました。”愉しみ”のない状況で中小企業の社長はやりたくありません。小金持ちになって自尊心が満たせてそれで満足という人間でもありません。高価値密度の情報伝達手段を作ることで意思決定の質を向上させ、人間を自由にし、その幸福追求を最大化するために、axion に取り組んでいます。

5. 人材募集

上述の計画を実行するため、創業メンバーを募集します。以下のジョブ要件はあくまで希望です。入社後にこれらを満たしていくという前向きな発想の人はぜひご連絡ください。

5.1 文化

私は多様性と自由が整合する文化を作ることを目標に据えています。axion はあらゆる多様性、出自、背景、人生経験、ジェンダーを重んじます。伝統的な日本企業のような日本人の排他的組織ではなく、またマイノリティに対するガラスの天井も存在しません。

社内言語は将来的に英語にする予定です。英語が完璧で全て優越する言語であるといいたいわけではなく、それが最も便利だということです。英語を話さない日本人は心配する必要はありません。最初のうちは日本語がマジョリティになると想定していますし、社内で日本語の仕様を禁止することもしません。ただ英語を使う心構えさえあれば、最終的にコミュニケーションが英語で行えるようになります。僕に会えばわかるように、僕の英語は完璧ではありません。英語で書かれている記事を読んでみてください。専門家がペンで真っ赤にするような英語です。大切なのは心構えです。

私はプロダクトだけではなく会社を構築しています。つまり私は自分たちがどのようにチームを構成し、どのように相互作用するかについて多くの思考を採り入れたいと考えています。実験は axion で奨励されており、それをたくさんしようと考えています。失敗は成長の機会と見なされています。

ビジョンからaxionの考え方がより詳細にわかります。ぼくたちのビジョン: 人間を自由にし、人間の幸福追求を最大化する

私(吉田拓史、@taxiyoshida)は大学時代、バンドでベースを担当しロック音楽を作り、その後はコンピュータで電子音楽を作りました。その後、インドネシアで政治経済分野の記者、日本でデジタルマーケティングの編集者、記者、ビジネス開発、プロダクトマネジャーのようなことをし、起業しました。詳細は私のブログプロフィルサイトを御覧ください。

5.2 インセンティブ

能力主義を唄うからには参加者にはITおよびメディア業界の水準の年俸をお支払いします。それに加えて生株かストックオプションをお渡しします。私はこれまでの経緯からNassim Nicholas Talebの”Skin in the Game”(ゲームに身を投じること)が、スタートアップ経営とても重要なことを痛感しました。その経緯に関してはこちらのブログをお読みください。

Skin in the game

リスクに応じて初期の参加者には生株、中期後期の参加者にはストックオプション(SO)という構成を想定しています。

生株に関しては無議決権株式(むぎけつけんかぶしき)か議決権を創業者の私に無期限で付与する形式を採用する予定です。つまり株式が付与するものをキャピタルゲインに絞ります。理由としては、議決権が断片化すると意思決定の速度が鈍化してしまう可能性があり、また取締役会への”脆弱性攻撃”の誘因が増す可能性もあることが挙げられます。

生株の分配においての課題は、分配された参加者が一定期間の後にチームから離脱するケースへの対応です。離脱者の株は創業者の吉田が買い取ることを、契約書において規定します。買取価格については付与から年数、離脱する理由の合理性の有無等に応じて場合分けをし設定します。この条件に関しては公開しませんので、吉田と話してみてください。

SOに関しては専門家を交えて税制適格のものを設計する予定です。初期においては無償SO、中期においては有償SOを付与することを予定してます。最大55%の給与課税を課せられるケースがあり、参画者への利得の分与を最適化するのが、上記の設計を予定する主要な要因です。税制適格であれば、譲渡税の20%の課税にとどまります。SOの付与をめぐっては一定の時期の経過に応じて権利を確定させる契約条件であるベスティング(Vesting)を採用します。新株予約権の付与から1年ごとに付与新株予約権数の20%ずつを認めます。

生株、SOの設計は専門家の指示を仰ぎながら進めるため、その付与の手続きは入社後即時的に行えないことを理解してもらいたいです。

5.31 給与

  • 年俸制、年俸の12分の1を毎月支給
  • スキル・経験・能力に応じて決定します
  • 毎年2回見直し

5.32 休日・休暇

  • 完全週休2日制(土日)
  • 祝日・有給休暇(入社時10日付与)、夏季・年末年始休暇、慶弔休暇

5.33 福利厚生

我々はメルカリの福利厚生をフレームワークとして採用します。以下はほぼメルカリ社の福利厚生のコピーで、メルカリ社に感謝します。一部は吉田が付記しました。

  • 各種社会保険完備
  • 企業年金:なし。機械学習エンジニアが参加したらクオンツプロジェクトを開始して任意の企業年金を運用するのも一興かもしれません。
  • 自由な勤務体系:12時〜16時をコアタイムとするフレックスタイムを導入しています。
  • 一番パフォーマンスのあがる環境を:希望のPC、周辺機器を希望のスペックで用意します。自作を希望の方も一定のコストの範囲ならどうぞ自作してください。最新のPCが発売されれば、面倒な手間なくすぐに交換できます。デュアル・ディスプレイも可能。技術書の購入も全額支援します。
  • セミナー参加制度:社員が有料セミナーに参加する場合、参加レポートの共有を条件に会社が全額負担します。もちろん就業時間内も可能です。
  • 副業推奨:書籍執筆、イベント登壇、副業サイト運営を推奨します。もちろん収入について会社は関与しません。
  • 結婚休暇&お祝い金:結婚にあわせて、特別有給休暇(5日間)とお祝い金(5万円)を支給しています。
  • 病気やけがの時のサポート:病気や怪我により仕事ができない期間、経済面も安心して入院や治療に専念できるような支援を整えます。

5.4 [募集] Frontend Engineer

必要な経験/能力

  • フロントエンドの開発に関する業界での2年以上の経験
  • HTML / CSS / JavaScript を用いたWebサービス開発の実務経験
  • JavaScript フレームワーク(Vue(Nuxt)・Reactなどいずれか)の使用経験

望ましい経験/能力

  • Babel, Webpackの経験
  • TypeScript などの静的型付けとクラスベースオブジェクト指向を持った言語の経験
  • 大規模サービスのフロントエンド設計・環境構築の経験
  • Photoshop / Sketch の利用経験
  • Firebase / GCP、Netlify、AWS などの使用経験
  • Go / Java / Ruby / PHP などバックエンドサーバープログラムの開発経験
  • Swift / Kotlin / Java など iOS / Android 向けのアプリケーション開発経験

5.5 [募集] Backend Enigneer

必要な経験/能力

  • WEB アプリケーションの設計・開発に関する業界での2年以上の経験
  • AWS、Firebase / GCP、Azure 等のクラウドサービスプラットフォームを利用したサービス開発・運用経験

望ましい経験/能力

  • Java / Ruby / Python / Go / Node.js 等のプログラミング言語の開発スキル、経験
  • Git / Githubを利用したチームでの開発経験
  • FaaS、BaaSの使用経験
  • noSQLデータベースの利用経験
  • Mobile Appの開発経験

5.6 [募集] 経済ジャーナリスト

必要な経験/能力

  • 経済ジャーナリストとしての2年以上の業界での経験
  • 基礎的な経済指標を定量的に分析するスキル

望ましい経験/能力

  • 決算発表などのIR文書の内容を理解
  • 調査報道の経験
  • コンピュータ・サイエンスなどテクノロジー関連の知識、経験
  • 経済学の知見(経済学修士以上の方は大歓迎します)

5.7 [募集] 編集者

必要な経験/能力

  • 経済分野の編集者としての2年以上の業界での経験
  • コンテンツ企画
  • 編集プロセスの構築、人員の手配の経験

望ましい経験/能力

  • コンテンツ配信の交渉経験
  • メディアミックスイベントの企画経験
  • 執筆能力

6. 最後に

スタートアップで通常は数人で到達するところを一人でやってきました。今後のアプリ開発、ビジネス開発、そしてコンテンツ製作は一人ではできません。切実に参画者を探しています。

今後僕は以下のことをしてプロジェクトを推進していきます。

  • Golangの学習
  • クラウドを活用したバックエンド開発の学習
  • 資本政策計画の策定
  • 資金調達
  • メンバー探し

6.1 連絡先

ご連絡はtwitterFacebook, LinkedIn,でお待ちしています。